2015年9月15日火曜日

Louis XIII experience

先週末、東京オペラシティで開かれた東京フィルのコンサートに伺いました。昨年末から何度か観ていますが、バッティストーニの指揮が素晴らしいです。高校生の時に、自分のバンドのライブが、知らない間に自分抜きで行われるという自体が起きてしまうほど、音楽は身に付かなかったのですが、、、そもそも演奏することと聴くことは別ものですよね。
バッティストーニの指揮は観ていてもとてもエネルギーを感じますし、演奏しているオーケストラの方々もそのエネルギーを受けてノッて演奏している感じが伝わってきます。
普通、多くのコンサートは演奏する側、それを聴く観客側に分かれています。僕なりに思うのは、バッティストーニが指揮する時には、自分がオーケストラの一部であるかのような、演奏側との一体感を感じるということです。それで演奏が終わったときに、自分は弾いてないのに、あたかも自分が演奏を終えたような感覚を覚えます。
このコンサートでは反田恭平さんのピアノが、聴き手を引き込まずにはいられない圧倒的なパフォーマンスで、さらにオーケストラとの一体感が強まりました。自分が一流のオーケストラの一員になって演奏したような気分なので、自ずと素晴らしい演奏だった!という感想になるんですよね。

さて今回のコンサートの後、素晴らしいディナーへと続きました。Louis XIII Experienceというコニャックの最高峰「ルイ13世」を体験する機会をいただいたのです。コンサートもLouis XIII Experienceからのご招待で、お迎えのリムジンでHYATT REGENCYのCuisine Michel Troisgrosへ向かいました。このディナーのためにLouis XIII仕様に設えを変更した個室で、素晴らしい料理とワイン、そして世界的なクラリネット奏者のRichard Stoltzmanご夫妻始めとしたごく少人数の素晴らしいメンバーとの楽しい会話。
そしてルイ13世!100年の熟成期間をかけてつくられています。バカラ製のボトルからルイ13世仕様のグラスに注がれた液体はとても美しく芳醇な味わい。。。

ディナーの最後にRichardさんがご挨拶をされて、ご自分は演奏家であるけれど、今の世界で大切なことは「聞く」ことだと仰っていたのが印象的でした。
音楽、料理、ルイ13世という3つの芸術を堪能させて頂きました。