2015年9月25日金曜日

イタリアン

事務所の近所に、とても小さい、たぶん4畳くらいの大きさのOrbという花屋さんがあります。偶然前を通っても花屋さんとは思わないかもしれません。まず、よくある花屋の冷蔵庫がありません。大きなガラス瓶がいくかあって、そこに花やグリーンなどがバサッと入れられています。

僕もしばらくの間、まさか店頭売りをしているとは思いませんでした。きっとウェディングやレストランなどから、注文を受けた場合にだけ何かつくっているのだろうなと。と言うのもその通りが、大通りからずいぶんと離れた通りで、そもそも不特定のお客様を相手にしているようなロケーションではないからだと思います。

辻野さんという男性が一人でやっていて、今ではよく利用させてもらっています。ある日、「謝りたいので、素直な、静かな感じでお願いします」とリクエストしました。「こんな感じで良いですか」と見せられた小さいブーケは、とても謙虚そう、かつセンス良かったです。おかげさまで、無事に難所を乗り切れた気がします。

さて、つい先日、そこに3歳の息子を連れていきました。彼があちこち触るのを見かねた辻野さんから一輪のお花を頂きました。そのあと事務所に寄ったのですが、彼が向かった先は一直線(=他のスタッフのコメント)に、すらっとした女性スタッフのところ。さすがイタリアン(クウォーターです)だなあと。


2015年9月15日火曜日

Louis XIII experience

先週末、東京オペラシティで開かれた東京フィルのコンサートに伺いました。昨年末から何度か観ていますが、バッティストーニの指揮が素晴らしいです。高校生の時に、自分のバンドのライブが、知らない間に自分抜きで行われるという自体が起きてしまうほど、音楽は身に付かなかったのですが、、、そもそも演奏することと聴くことは別ものですよね。
バッティストーニの指揮は観ていてもとてもエネルギーを感じますし、演奏しているオーケストラの方々もそのエネルギーを受けてノッて演奏している感じが伝わってきます。
普通、多くのコンサートは演奏する側、それを聴く観客側に分かれています。僕なりに思うのは、バッティストーニが指揮する時には、自分がオーケストラの一部であるかのような、演奏側との一体感を感じるということです。それで演奏が終わったときに、自分は弾いてないのに、あたかも自分が演奏を終えたような感覚を覚えます。
このコンサートでは反田恭平さんのピアノが、聴き手を引き込まずにはいられない圧倒的なパフォーマンスで、さらにオーケストラとの一体感が強まりました。自分が一流のオーケストラの一員になって演奏したような気分なので、自ずと素晴らしい演奏だった!という感想になるんですよね。

さて今回のコンサートの後、素晴らしいディナーへと続きました。Louis XIII Experienceというコニャックの最高峰「ルイ13世」を体験する機会をいただいたのです。コンサートもLouis XIII Experienceからのご招待で、お迎えのリムジンでHYATT REGENCYのCuisine Michel Troisgrosへ向かいました。このディナーのためにLouis XIII仕様に設えを変更した個室で、素晴らしい料理とワイン、そして世界的なクラリネット奏者のRichard Stoltzmanご夫妻始めとしたごく少人数の素晴らしいメンバーとの楽しい会話。
そしてルイ13世!100年の熟成期間をかけてつくられています。バカラ製のボトルからルイ13世仕様のグラスに注がれた液体はとても美しく芳醇な味わい。。。

ディナーの最後にRichardさんがご挨拶をされて、ご自分は演奏家であるけれど、今の世界で大切なことは「聞く」ことだと仰っていたのが印象的でした。
音楽、料理、ルイ13世という3つの芸術を堪能させて頂きました。





2015年9月9日水曜日

リゾートの計画

8月は丸1ヶ月間、久しぶりの一人暮らしをしました。

妻子が軽井沢とヨーロッパへ2週間ずつ滞在したためですが、なぜかそういう時に限ってほぼ毎月ある海外出張も特になく、自宅と事務所を往復する日々。家にはミッキー(カブトムシの♂)とマウス(♀)がいたので、朝にはバナナ、晩には土に霧吹きをするというのが日課という地味な日々でもありました。
ちなみに今は2匹が残した4匹の幼虫のために、やはり霧吹きが日課です。

神宮外苑の花火大会の日は夏らしいイベントに誘われて、「流し素麺」に参加しました。いつもお世話になっているS&Oさんのオフィスが会場でした。超一流のプロダクトデザイナーである清水さんによる流し素麺の設えは、もちろん全て立派な竹で作られていました。オフィス内からバルコニーへ達するように竹が通されてその上を素麺が流れ、素麺流しの水はバルコニーのドレンに流れて行くという、さすがによく練られた企画でした。脚部も竹を組み合わせてつくられていました。
花火大会の混雑も大変多くて、なかなか思うように歩けずかなり遅刻しながらもようやく到着して、まずは白ワインで乾杯!しようとしたら、ようやく到着した安堵が油断させたのか、僕の脚が竹の脚にかかりました。そして竹は崩壊。。。焦るだけの僕でしたが、友人で建築家の中山英之くんが構造力学の話を面白くしてくれながら、冷静に組み直してくれました。もつべきは建築家の友人だと感謝した瞬間でした。

こんな調子で、どこかリゾートにでも行く計画を立てたいところですが、 幸いなことにリゾート施設の計画が始まりました。とても美しい場所で本当に楽しみです。とはいえ写真はクライアントから送られてきたもので、まだ行ってはいないです。。