2010年10月14日木曜日

会場不明の結婚パーティ

事前に会場が知らされていない、事務所スタッフの結婚パーティの集合場所は上野駅でした。招待状にはダウン等の上着を必ず持って来て下さい、とありました。上野駅のカフェに140人が集まったところで、山形新幹線に乗車するとのアナウンス。どよめきと共に、「(いろんな意味で)大丈夫なのか?!」という声も(笑)。
どこで下車するかはその時点でも分かりません。乗車すると2両をほぼ貸切状態ですが、一般の乗客も同じ車両に乗っていました。上野駅を発車してしばらくすると、「新郎新婦入場です!」という案内が。友人の一人が(何も聞いていないけれど)司会役、突然ピアニカを渡されたプロのアコーディオン奏者が演奏するなか、車両内で挙式が開始です。どこからか持ち込まれたワイヤレスマイクとスピーカーにより、「誓いは考えさせて欲しい」という新婦の声ははっきり聞こえました。
ちなみに一般客には東京駅から上野駅の間にお菓子とお茶を配って、説明をしていたと後から聞きました。



挙式終了後、宇都宮で下車するとのアナウンス。3台のバスが用意されていて、どこかに向かって出発しました。宇都宮なので、ピンときました。到着したのは大谷石の採掘場だったところを公開している大谷資料館。場内は13℃しかなくて、招待状の注意書きの意味が分かった瞬間でもあります。
そこで、あらためて正式な挙式が始まりました。東京芸大の同級生カップルで、新婦は著名なパーカッショニストです。もちろん新郎はうちのスタッフなので建築家。式は新婦も含めた、何も聞かされていなかった友人ミュージシャン達によるライブ演奏(楽器は用意されていました)を中心に行なわれて、素晴らしかったです。盛り上がる中、M-1グランプリに出たこともある新郎の役割が、終始、手拍子だけだったのも印象的でした(笑)。



式の終了後は食事です。地上に出て、再度バスに乗って、式場近くの原っぱへ。すぐ脇にきれいな小川がありました。青空の下でシートがひかれて、ピクニックに来たようです。THE GREEN TABLEによるお洒落ケータリングで、メキシカン料理をみんなで頂きました。実は朝から強い雨が降っていたのに、宇都宮に着く頃に雨が止んだのです。いつも幸運そうな新郎新婦らしいなと思いました。



しかし、この結婚パーティ、時間管理がシビアです。帰りの新幹線に間にあわないと大変なので。。。「あと10分で移動します!」的なアナウンスがところどころで叫ばれました(笑)。帰りの新幹線では宇都宮名物の餃子(2人前)が引き出物として配られ、温かいいうちに食べて欲しいとのことで、ビールもセット。帰りの新幹線は貸切になっていたので、匂いで一般客に迷惑かからず安心して食べました。そんな車中で、新郎新婦とそれぞれのご両親のご挨拶で終了です。
それにしても、よくぞこれほど大変なプロジェクトを計画して成功させたものだと、新郎のことを誇らしく思いました。今月、彼は僕の事務所を独立して自分の事務所をつくります。素晴らしい作品を楽しみにしています!!