2008年11月19日水曜日

建築の神様

白金のL’Assiette Blancheに友人夫妻と行きました。L’Assiette Blancheは三田の有名店Cote d'Or出身のシェフのお店です。両店ともに自宅からも事務所からも近いのですが、L'Assiette Blancheは初めてです。Cote d'Orはとにかく素晴らしいし、そこ出身のL'Assiette Blancheではジビエ料理がとても評判が良いとのことで、うかれて行きました。かつて好きだった鹿肉を、またしても危うく頼んでしまうところでした。。。以前のある日、鹿肉を食べていたら、「食べていいの?」と聞かれました。「鹿島神宮のお札を事務所に祀っているのに?」と。スピリチュアルカウンセラーの友人から、鹿島神宮は建築の神様と聞いて以来、大切に祀ることにしています。もはや建築の神様としての詳細は重要ではなく、とにかく鹿島神宮では鹿は神様の使いです。もちろん僕自身も鹿島神宮で、そのお使い様達に鹿せんべいをあげています。ですから食べてしまってはまずい!でしょう。その頃は御利益が実感しづらいと思う日々だったのか、あまりに多すぎる願以外にそれが原因だったのかと真に猛省しました。金輪際食べるまいと気をつけていますが、先日の事務所移転オープニングパーティでも新鮮な鹿肉が手に入るという話を聞いて、ではそれにしましょう!とつい喜んでしまい、それに合わせて赤ワインをたくさん注文しました。後で訂正してベジフードになりましたが、赤ワインはそのまま。。L’Assiette Blancheではジビエとしてハトを頂きました。とても美味しかったです。このお店は、フレンチレストランでは珍しいと思いますが、同席者が前菜でもメインでも違うものをオーダーした場合、取り分けた状態で最初から各人に出してくれるので嬉しいです。一緒に食事した友人の内山グリさんは帽子デザイナーで、彼女のつくる帽子は非常に魅力的です。千駄木のアトリエも兼ねたお店の他に、BARNEYS NEWYORKなどで扱われています。

WOODEN FRAMEの写真をアップしました。

2008年11月8日土曜日

平凡さのなかに

prototype展にご来場頂いた方々、どうもありがとうございました。「WOODEN FRAME」を何気ないデザインのフォトフレームだと思って通り過ぎた方々も多いと思いますが、そういう一見平凡にすら見えるデザインに最近とても興味があります。どこまでいっても平凡なだけではつくる甲斐もないのですが、今興味があるのは平凡さのなかに異常というか、非凡な部分を埋め込むような、そういう方向性です。急いでいる人には見過ごされることもあるくらいにデザインしておいて、考えてみるとアレ?と思い始めるようなマニアックな話です(笑)。あるいは、どこまでとことん何気なく見せることができるか、など。去年の箱の展示でつくった「DRAWER, 2008」くらいから、そういうことを強く意識しています。建築ではちょうど同じ頃に計画していた集合住宅の「H-project」でも、同じようなことを気にしていました。幾つかのメディアでも話していますが、実は「DRAWER, 2008」をスタディしていて、それを外形として大きくしたのが「H-Project」です。建物として平凡、家具として平凡というよりは、対象は何であれ作られ方がなるべく何気ない感じになると気持ちが良いと思います。家具と建物を同じ方法でデザインできたのは、僕にとっては非常に重要な経験になりました。
ちなみに展示前に
WOODEN FRAME」の撮影ができなかったので、まだ写真がありません。WEBのトップに載せているものは、ずっと前につくったプロトタイプなのでWOODEN FRAME」とはちょっと違います。明日、事務所をスタジオにして撮影してもらいます。