2010年3月3日水曜日

三田周辺

僕の祖父は昔、港区三田で「天徳」という天婦羅屋を営んでいました。慶応義塾大学の正門のすぐ近くで、写真は開店当時のものです。右から3人目が祖父で、左から4人目が祖母。「天婦羅」と書かれた暖簾が巨大で、暖簾本来の機能(日除けや風除け)を感じさせますね。近所にある高輪の高松宮家によく呼ばれて、そこの厨房でも天婦羅を揚げていたと聞いています。以前、僕の事務所は高輪にあって、高松宮邸もすぐ近くでした。

余談ですが、高松宮邸の隣の隣にある松島屋は豆大福が有名です。僕はここの豆大福を食べて、大福に対する意識が完全に変わりました。特にちょっと暖かい状態で食べると、信じがたい食感と美味しさでかなり革命的です。おススメですが、朝行かないとすぐ売り切れてしまいます。何十個もまとめて買って行く人が、自動車で列をなしていることも多いです。

さて、今の事務所は南麻布ですが、この天徳のあったところのすぐ近く。歩いて5分くらいです。無意識に馴染み深いエリアに落ち着いているのかも(笑)。この前、麻布十番の「天冨良よこ田」で天婦羅を食べた時、久しぶりに天婦羅を美味しいと思えて、勝手ながらあらためて祖父に感謝と誇りを感じました。